ブルネイでは5月17日から断食に入りました。イスラム暦で毎年日程が10日程度ずれていきますが、最終確定は月を観測して日にちを決めます。
国によってイスラム暦をそのまま使う国もあれば、ブルネイのように月を観測して決める国もあるので、国によって日にちが若干ずれたりもします。
月の観測は予定日の2日前に観測し、その日に新月が見えれば次の日から、見えなかった場合は観測日から2日後に断食がスタートします。
国によってイスラム暦をそのまま使う国もあれば、ブルネイのように月を観測して決める国もあるので、国によって日にちが若干ずれたりもします。
月の観測は予定日の2日前に観測し、その日に新月が見えれば次の日から、見えなかった場合は観測日から2日後に断食がスタートします。
断食はイスラムの教えの1つとなっていて、とても大事な教えの一つですが断食を行う理由は様々で食べ物のありがたみを知るためや、普段お金持ちや貧乏な人でもみんなが同じ生活スタイルにすることによってイスラム教自体の団結力を高めるなどが理由となるそうです。
(国によって、または人によってその考え方が違うので、上記にあげた理由はその中の1つと考えていただくといいと思います)
(国によって、または人によってその考え方が違うので、上記にあげた理由はその中の1つと考えていただくといいと思います)
また、断食は大切な教えであっても必ずみんながやらなければいけないというわけではありません。たとえば、病気で薬を飲まないといけない人、妊婦、授乳中の人、旅行に行っている人などはやらなくても大丈夫とされています。
私の場合、妊婦ですがお医者さんからは無理のない程度にやりたかったらいいわよと言われたので、とりあえずやっています。
断食も日の出前から日の入りまでの間だけ食事を断つので、完全なる絶食というわけではありません。
そんな今日は断食の1日の食事の様子をご紹介します。
・断食中の朝は早い
まず、断食期間の朝は早いです。日の出前にその日の最初の食事をとらなければいけないので、朝は3時~4時の間に起きて、最初の食事をとります。この最初の食事をサホールといいます。
万が一寝坊してしまったら日の入りまで食事がとれないので、アラームは入念にかけます。
朝の食事は、人それぞれですが私は毎日味噌汁を飲みます(日本人なので!笑)。もちろんそれだけでは足りないので、パンや、ごはん、シリアルも食べますがあまり味の濃い食事をとるとのどが渇きやすいので味は薄目になるよう気を付けます。
飲み物も飲めなくなるので水分補給はちゃんとしておきます。
仕事はいつも通り出社しますが、断食期間中はイスラム教のスタッフはみんな早く帰ることができます。私の会社の場合、通常は17時までですが、15時30分には帰宅ができます。
帰宅中にガライラマダンといって、屋台で断食明けに食べるごはんを買って帰ったりします。
断食中は料理をしても味見ができないので、屋台で買って帰ったりするのが多くなります。
断食中は料理をしても味見ができないので、屋台で買って帰ったりするのが多くなります。
・断食明けのごはんはもりもりに
断食明け前にみんなで食べるごはんを並べて時間になるのを待ちます。ブルネイは大体日の入りが18時30頃ですが、時間が近くなってきたらラジオをつけ、お祈りのアナウンスがなるのを待ちます。断食明けのことをイフタール、ブルネイではスンカイとよくいいます。
食事を始める前にデーツというナツメヤシを食べますが、これは断食期間には必ずと言っていいほど食卓にならぶフルーツです。栄養価が高く、断食していた体に栄養を補給する意味を込めて食べます。
家でごはんを食べるときもあれば、レストランではラマダンブッフェといって断食期間限定のブッフェを行っているレストランも多いです。
この断食期間は、ブルネイの法律でイスラム教徒以外の人たちも公共の場での飲食が禁止となります。(タバコの喫煙も禁止です)レストランは営業していますが、テイクアウトのみのサービスで食事はホテルの客室などプライベートスペースのみでの飲食が可能です。
日本からすると厳しいイメージがある断食ですが、やってみると食べ物のありがたみがわかるし、1ヶ月間だけだと思うと一つのイベントに参加できているようで楽しくなってきます。
長々と書いてしまいましたが、少しでも断食の雰囲気がお伝えできればと思います。